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【マルタ 現地の楽しみ方】グランドハーバー沿いのヴァレッタ絶景

  • 2020年5月27日
  • 2020年5月27日
  • マルタ

 

 

今回はマルタ観光でもあまり紹介されることのない(恐らく誰も紹介しないであろう)、グランドハーバー側のヴァレッタの絶景と、ここ周辺の現地人の夜の楽しみ方を紹介します。

 

対岸にスリーシティーズを望み、ヴァレッタ周り海沿いの道(以下地図ピンク道)を歩いてみると中世のマルタの歴史風景がそのまま残っており、観光本には載っていない様な絶景に出会うことができます。

 

☟この場所を舞台にした中世の歴史について☟
中世のマルタ

 


© OpenStreetMap contributors

 

ヴァレッタは要塞都市として有名ですが、半島先のエルモ砦が一番初め(1566年)に作られた要塞であり、最後に作られたのがLascaris Battery(ラスカリス砲台)でした(1856年)。

このグランドハーバー沿いの道にはUpper Barrakka GardenとLower Barrakka Gardenという双子の庭園があります。

↑ピンクの道を今回はLower Barrakka Gardenの方からスタートしたいと思います。

 

Lower Barrakka Gardenの真向かいにSiege Bell War Memorialがあります。
第二次世界大戦の際、マルタは最も苛烈な空爆を受けた国で、7000人以上の兵士や市民がこれによって殺されました。

詳しくはこちら☟
マルタの歴史

 

この左奥にあるベルのモニュメンはこの時亡くなった方々にエリザベス女王より捧げられたものです。

 


ここから見えるスリーシティーズは絶景です。

 

Siege Bell War Memorial後方(半島の先の方)にはエルモ砦があります。
Siege Bell War Memorialから見えるSt.Elmo Lighthouseと防波堤 

 

聖エルモ砦との間の道からの景色も素敵です。

 


途中にあるカフェ St Elmo、 対岸に見えるのはRicasoli East Breakwater

 

 

では、道順を戻してUpper Barrakka Gardenの方へ向かっていきます。

 

 


Lower Barrakka Gardenを右手に海沿いの道を進みます。

するとBarrier Wharf(Xatt-Barriera,クワリーワーフ)が左側に見えてきます。

直訳すると「バリアの波止場」
過去、船で運ばれてくる物の検疫所だった場所で、そこから「バリア」という名前がついているようです。

今は建物が国定史跡になっており、水とエネルギーに関する政府機関として使われています(Ministry for Energy And Water Management)。

参考:https://timesofmalta.com/articles/view/Barriera-Wharf.644009


駐車場

この壁家(勝手にそう呼んでますがw)の風景がとても好きでして、
歴史的な建築形式らしいです。

この壁家の後ろ↑にある細い路地↓も雰囲気あります。

一瞬アラブ(?)っぽい雰囲気を感じます。

 

このまま進んでいくとVictoria Gateに行き当たります。

この門を入って進んでいくとヴァレッタの市内へと繋がっているのですが、入ってすぐの階段、市内までの坂道、またそこに面したJazz Barが素敵です。


門くぐってすぐ右を向くとこう

左向いて進みます。


右橋上に見える電話Boxはイギリス植民地時代の面影が見えます。

この坂に面した↑Jazz Barは夜になると外に楽器を出し演奏することもあり、人々は階段にも座って演奏を楽しみます。

 

ここからUpper Barrakka Gardenに向かいます。


Upper Barrakka Garden前の道


この辺りには馬車が複数待機しています。

 

Upper Barrakka Gardenは元々イタリアの騎士団員の憩いの場として作られ、マルタに所縁のある偉人の記念碑が複数置いてあります。

ヴァレッタの街を囲む壁の最も高い場所に位置しており、グランドハーバーの全景を望める絶景ポイントとして有名です。

 

またここでは毎日12時と16時に本物の大砲での礼砲(敬意表示の意で空砲を撃つこと)を見ることができることも有名です。

このLascaris Battery(ラスカリス砲台)という名はマルタ騎士団総長(当時で言う国家元首)のLascarisからきており、彼はマルタの要塞化を進めたことで有名です。

この砲台以外にもマルタ沿岸に散見される見張り台(Lascaris Tower)等様々な建物にラスカリスの名前がつけられています。

 

イベント時には一般人のライブなども行われ、現在は市民の憩いの場として親しまれています。

 

 

Upper Barrakka Gardenの真下にはThe Lascaris War Roomsという第二次世界大戦の際にイギリス軍の司令部となった場所が、現在は博物館として公開されています。


戦時中の様子を体験することができます。

詳しくはこちらどうぞ☟
マルタの歴史

 

 

 

+α
マルタでは毎年インターナショナル花火大会が開催され、ヨーロッパ諸国の花火を無料で見ることができます。

Upper Barrakka Garden より市内側、ちょうど家壁の上のBarbara Bastionストリート(↑地図赤線の道)に腰をかけて見ると降り注ぐ火花を身に感じながら大迫力の花火が楽しめます。


こんな感じで街を囲む壁に腰をかけますw 下に見えるのはBarrier Wharf


足をブラブラさせながら観ます…落ちようと思ったら落ちれるやつw


下の道(Barrier Wharf前)ではDJブースやJazz演奏者などが出てきて若者たちが楽しんでいます。

 

 

如何でしたでしょうか?
いつもは調べまくって予定行動が定石の私ですが、ヴァレッタに関しては何も持たずに散策がお勧めです。

 

貴方が見つけた風景をマルタの思い出にして下さい。

この街はふらっとフィーリングに任せて歩いて必ず絶景に出逢える場所です。

 

 

それでは皆さん、Bon Voyage!!

 

 

 

 

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