はじめに
今回は、京都を愛し学生時代からあしげく通ってきたわたしが京都観光で最もおすすめする1日の観光ルート「祇園〜清水寺を徒歩でコース」をご紹介したいと思います。路地散策がお好きな方にはきっと大満足していただけるかと思います。
なぜそんなオススメ?
1. 1日で無駄な時間なく複数の観光地巡りが叶う
まずこのエリアは電車/バスでの移動不要です。むしろ歩いてください!通過する全ての場所が見るべき京都の体をなしています。徒歩圏内に見るべきスポットがひしめきあっているエリアですので、移動時間も含め京都らしい景観を1日中楽しむことができます。
2. お金もかけずに1日中どっぷりと京都を堪能できる
今回ご紹介する観光ルートは清水寺の拝観料以外は全てお金がかからないものです。(飲食費・お土産代はあなた次第です笑)
このエリアそのものがまるで天井のない美術館・歴史博物館かのように見るべきもの・体験すべき空間にあふれています。歩いているだけで歴史と文化を目と肌で感じることができるでしょう。
3. 飲食店・お土産屋さんも全て揃っている
このエリアには何百年も続く老舗も、最近メディアを賑わせている最新の注目店も揃っています。老舗の京料理や和菓子・または最新のカフェや抹茶スイーツに舌鼓をうつのも良し。また食べ歩きも存分に楽しめます。
お土産屋さんもひしめきあっているので、行きはどの店がいいか(試食も多く出ていますので活用してください笑)目星をつけることにして、帰り道に購入するのが良いかと思います。
4. 歴史もかなり学べる
普通に歩いているだけで「え!ここあの教科書に出てた…」とか「〇〇(歴史上の人物)が通ってた店だ!」などのスポットに遭遇します。さすが京都です。プライスレスなんです。お金出してでも見たいものがそこいらに転がってます笑。
歴史に詳しくないって方でも、そこにいるだけで空気が違う、歴史や文化を肌に感じるということがこの町並みや風景、漂ってくる香りで堪能できるのでご安心を♪
5. アクセス良好
スタートは京都観光の中心地、河原町に隣する河原町駅・祇園四条駅からなので、行き/帰り共にアクセスに困ることはありません。分かりやすいのも良い点ですね。
6. これぞ”京都”
はい、行ってもらったら分かりますが、
This is The 京都 が詰まってます。
古きを愛し、新しいものを好むと言われる京都民の特徴がフルに感じられます。
手入れされ今尚昔の日本の情景や文化を引き継ぐ建築物や食、芸術が留まる一方、最新のイケてる店もたくさんこの町の中にはとけ込んでいます。それらがまるっとここを訪れる我々の心を虜にしてしまうから不思議です。
ルート
では、早速ルートについてご説明します。
旅の始まりを河原町駅/祇園四条駅に設定して、
白川筋→祇園界隈→八坂神社→石塀小路→二寧坂→産寧坂→清水寺
この道順がオススメです。
この途中にいける個人的にオススメなスポットも以下からご紹介していきますね。
行ってみよう!
白川筋(祇園白川)

駅から出たら駅を背に鴨川沿いを左に曲がり、白川筋から旅を始めましょう!
駅から出て真っ直ぐに四条通りを八坂神社まで直進してしまう方が多いので、白川筋は意外な穴場スポットなんです(最近は外人の方は多いですが)。朝イチの白川沿い↑は人も少なく最高ですよ!!
この祇園白川と呼ばれるエリアは映画やドラマに使われていることも多いので、「見たことある!」と感じられるかと思います。
町家と桜の木が白川沿いに連なり、その横を石畳の道が続いています。
この巽橋↓からの風景がメディアではよく取り上げられています。
巽橋を正面に振り返ると辰巳大明神(舞妓/芸子さんが芸事の神様としてよくお参りしています)
ここから祇園界隈を散策しながら八坂神社の方に向かいます(自由に祇園散策を楽しんで下さい♪)。
(おまけスポット)安井金比羅宮

「えっ怖! !」 ↑ってなりました?
ここは縁切り神社で有名な安井金比羅宮です。この霊石「縁切り縁結び碑(いし)」をくぐり、悪縁を切り良縁を結ぶというものなのですが、あまりに強力な効力が有名で、私の友人(↑雨の中必死に這いつくばる彼女含め)も今のところ行った全員が悪縁を切れています。祇園圏内にあるのでご興味おありの方は行ってみてはいかがでしょうか。
気を取り直して八坂神社に向かいます。
(これは祇園老舗茶屋で有名な一力亭の外塀)
八坂神社

四条通りにドーンと赤い楼門が象徴的な八坂神社、元々は祇園社と呼ばれており、その門前街として発達したのでこの周辺の花街は「祇園」と呼ばれるそうですよ。
神社の奥には円山公園があり、桜見の名所として春は毎晩どんちゃかやっています。
平時の夜も独特の雰囲気があって素敵ですよ↓
この本殿・舞殿の背後にある南楼門(実はこちらが正門)から出て石塀小路に向かいます。
(奥の石鳥居を出て真っ直ぐです)
石塀小路

京都観光における私のイチオシがここ!!石塀小路への入口は八坂神社の南楼門から出て下河原通りを南に下がり、4つ目の筋のところにあります。石塀小路の詳細はこちらの記事をどうぞ!
夜も素敵です。
石塀小路を抜けるとねねの道に出ます。
目の前に高台寺、ちょっと先に行くと霊山歴史館(幕末ファンは必見です)など、見どころ満載なのですが、
この周辺から今回は2つのスポットだけご紹介したいと思います。
八坂の塔(正式名称:法観寺の五重の塔)

メディアにも頻出しているので有名ですね。
聖徳太子の創設と伝えられています。塔の礎石は飛鳥時代のもの、塔自体は1440年足利義教の再建だそうです。
朝方や夕方の顔も良きです。
別角度から
この角度が有名かも
八坂庚申堂(金剛寺)
八坂の塔のすぐ側に位置しますので行きやすいかと思います。
手足をくくられて動けなくなった猿の姿を模した「くくり猿」というカラフルな布地が至る所にくくられており、これは欲望のままに行動する猿を動けない姿にすることで、欲に走らないよう人間を戒めているそうです。
最近ではインスタ映えスポットなんていう文句でも人気を集めているようですね。
こんな感じの写真撮りたければここです。
では二寧坂の方に進みましょう。
ここは八坂の塔・八坂庚申堂から上がって二寧坂との交差点です↓
(後方の塔の方がねねの道、左側が八坂の塔・庚申堂、手前が二寧坂方向です)
ずっと進んでいくと
両側にお土産屋さんの連なる道になります。
ここも例に漏れず夜の雰囲気も抜群です。
その先にあるのが地名にもなっている二寧坂(通称:二年坂)
右側にある和菓子屋さんも、左側のお茶漬けと漬物食べ放題の店も大人気です。
振り返ると絶景かな。
(昼間は混んでます…が良い景色です)
産寧坂(通称:三年坂)

もう想像に難くないと思いますが、二寧坂のような良い雰囲気の道が清水寺まで続いていきます。その途中に位置するのが産寧坂です。
この写真右側にある明保野亭は龍馬の常宿の一つと言われ、幕末の事件の舞台としても有名ですね。
ちなみにこの坂の由来としては、高台寺圓徳院に住んでいた豊臣秀吉の正妻ねねが、清水寺にある子安観音へ子どもの誕生を念じてお参りしていたことからついたという説もあれば、この坂で転ぶと3年以内に死ぬなんていう俗諺からきているという説もあるそうです。
産寧坂から清水寺までの道はお土産屋さん天国なので、食べ歩きも楽しみつつ、、
清水寺到着です。
以上
途中に行ってみたい店がわんさか湧いてくると思いますので、このコースで1日として旅程を組んだ方が余裕があって良いでしょう。
それでは皆さん
Bon Voyage!