常寂光寺とは?
1596〜1614年の間に建てられたとされている日蓮宗の寺院です。
嵯峨(野)の小倉山に位置し、嵐山と併せて観光されることが多いです。
嵯峨(野)の地は平安時代から貴族/皇族のいわば別荘地として人気で、常寂光寺のある小倉山は紅葉の名所として昔から親しまれています。
あの百人一首はこの小倉山にあった小倉山荘の襖の装飾の為に藤原定家が作成したというのは有名な話ですが、定家が百人一首をつくっていた時雨亭があった場所候補の一つが、この常寂光寺だそうです。実際に境内には「時雨亭跡」とされる場所に碑が建てられており、「山荘跡」や「小倉百人一首編纂之地」の碑もあります。
名前の由来
常寂光寺(じょうじゃっこうじ)という名前の由来は「常寂光土」という仏教用語からきているそうです。
常寂光土:真理のある場所。仏の安住する土地。万人の幸福が実現される理想郷。
多くの時代劇の舞台になっており(暴れん坊将軍、竜馬がゆく、鬼平犯科帳…etc)、
「そうだ 京都、行こう」で有名なJRのキャンペーン広告でも山門前の風景が使われています。
新緑の常寂光寺はこんな感じ
常寂光寺は紅葉で有名な為、11中旬以降の時期は大変混雑するのですが、
今回は紅葉前、青もみじの時期の常寂光寺を皆さんに紹介したいと思います。
先日作成した動画でも舞台として使わせていただきましたので雰囲気の参考までにどうぞ↓
せっかくここまで来てるんだから、他の観光スポットも行きたいんだけど‥‥って方もいらっしゃるかと思います。
安心して下さい。嵐山駅(阪急も嵐電も)からの行きしなに観光可能です。(奥に見えるのは渡月橋です)
嵐山駅(嵐電)から歩くこと20~30分(GoogleMap様は15分と算出されていましたが、20は見た方が良いです)、道中は食べ歩き天国のような道や天龍寺、竹林などを通れますので、退屈することはないと思います。
到着、仁王門前はこんな感じです。
ちょうどここが「そうだ 京都、行こう」に使われていた場所かと思います。
門をくぐると別世界の様な、正しく常寂光土を彷彿とさせますね。
正面の石段
テクテクするだけがこんなに絵になるなんて、
映画等の芸術作品で、背景美術が与える影響がどれだけ大きいかがわかりますね。
今回は、個人的ベスト3風景 of the 常寂光寺
・仁王門前
・正面坂
・未吉坂
を撮影することに焦点を当てていたため
本堂で手を合わせて、
トイレを済まし、
すぐに未吉坂に向かいます。。(笑)
本堂に向かって右側に行くと、下(仁王門の方)に降りられる道が見えてきます。
そこが末吉坂。
またテクテク下りていきます。
下から見るとこんな感じ。
仁王門を抜けると正面と右側にこれら2つの階段があるような配置です。
どちらの坂も登り下り共に違った表情を見せ、
どちらも素晴らしいです。
正面坂ももう一度、下りの風景を見に行きます。
そして仁王門を背にバイバイ常寂光寺
・・・世界観!!(笑)
すごくないですか。
娑婆と隔離された世界のような風景を体感できる。それが常寂光寺。
これが昔の日本人の感性だったのだと思うと、
”粋”という言葉でしか表せないなぁ…と本当に感慨深いものがあります。
常寂光寺は他の嵐山の観光地から少し離れており、こんなのどかな畑道や住宅地を横切ってずーっと歩きで行くことになります。
靴は履き慣れたもので行くのがオススメなのと、初デートの場所として選ぶのであれば、「会話で楽しませる自信があるぜ」って方にであればオススメです。(笑)
(女性のヒールは帰り道不機嫌不可避かと)
それでは皆さん
Bon Voyage!
基本情報/アクセス
常寂光寺 公式サイト | https://www.jojakko-ji.or.jp |
拝観時間 |
AM 9:00〜PM 5:00 ( PM 4:30受付終了) |
拝観料 | 500円 |
住所 | 京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3 |
駐車場 | 駐車場あり(普通車5台、無料) |
アクセスについて
嵐山〜常寂光寺は基本的に阪急(嵐山駅)、嵐電(嵐山駅)、JR(嵯峨嵐山駅)、またはバス、どの交通手段で来ても徒歩圏内で観光を楽しめます。なので「△△線で〇〇駅に着かなきゃ」と乗り換えを繰り返すよりも、出発駅からの乗り換えが楽な駅着で考えられらたら宜しいかと、個人的には思います。