大岩神社とは
今回は、千本鳥居で有名な伏見稲荷大社から2kmほど南に位置する大岩大社の鳥居を紹介したい。
ここは京都で最も不思議な、まるで異世界に迷い込んだような錯覚を覚える場所の一つと言えるだろう。
祭神は山の頂上に祀られた大岩と小岩で、言い伝えによれば昔男女2人の神様がお互いに病気を献身的に看病し合い治したことをこの土地の者が称え、大岩を男神、小岩を女神に見立て祀ったのだとか。
難病の神様としてかつては結核の治癒祈願で多くの人たちが参拝し、心の病にもご神徳があるとされていたらしい。
江戸時代に火事で古文書が消失し、創建の詳細は不明
Let’s Go, 不思議な世界へ
私たちは当初、「せっかく来たし伏見稲荷大社&大岩神社両方を一日で周っちゃおうぜプラン」でいたので(後に甘読みの無理ゲープランだと知る 笑)、伏見稲荷駅→伏見稲荷大社経由で大岩神社に向かった。
伏見稲荷大社の入り口の雰囲気だけ楽しみ、
奥社から参道には入らずに道を横に逸れ、大岩神社まで歩くというルート。
こんな感じ。
ナメてました。。奥社から片道1時間はかたい。。
(またGoogleMap様は30~40分だよ。とか表示してくるけど、無理無理。)
稲荷山から大岩山までの間は住宅地で、
通学路思い出すね〜とか言いながら下校中の雰囲気を楽しむ。。
紅い実を見つけて「食えるかな?」とニマニマする友人
かな〜〜り歩く。
だから仲の良い人と来よう. 笑
(わたしは彼女とで本当に良かった)
大きめの道(府道35号線)を曲がり、ようやく入り口に入る。
おぉ…なんかもうすでに…
物怖じせず進む友人
道中超竹林。
嵐山の竹林、あれあんなに人で溢れて写真撮りづらそうにしてるの、ここ来りゃいいじゃん。ってやつ。
誰一人いない(というか人の気配がしない)ので、大声で名前を呼んで振り返らす、なんてこともできる。
もうズンズン進んでく。
これでもか竹林。
道中「マムシに注意」という看板に遭遇。(格安携帯のカメラ画質御免)
出遭ってしまった場合のベストな攻防法は何かということを話しながら進むと、
いきなり池が出てくる。(同じく画質御免)
1582年、山崎の戦いで豊臣秀吉に敗れた明智光秀がこの山を越えて小栗栖に向かう途中、放棄した武具がこの池に沈んでいるなんていう逸話もあるらしい。。
神秘的な雰囲気に(この写真じゃ伝わんないが)「もののけ姫の森みたいやー!」とか一瞬はしゃいで、またモクモクと登る。
しばらくすると、「お!いよいよ本当に聖域突入ですかね?!」って感じの鳥居が出てくる。
はいその通りーーー。
目的地、到着です。
すばらwwwしぃっ
「おぉ…守られている。鳥居そのものが門番だよぉ…」とおののきながら、異世界に足を踏み入れてみる。
この鳥居は、あの日本画/障壁画家で、日本画材による抽象画への挑戦が欧州でも高い評価を得ていた堂本印象の作品とのことでした。
さすが関西一円の寺院の障壁画を手掛けた方だけあり、この鳥居があることで
『こっから先は俗世じゃありませぇん!』と
俗人でもその境界が強く認識できるようになっている。
欧州を周遊されていた時期もあるとのことで、
この鳥居も日本らしくというよりは、ギリシャ・ローマの建築物から発想を得ているところがあるのかなぁ、と思いました。
かと思いきや中国…(仏教)…? っぽい彫刻もあったり。
それにしても、稲荷〜大岩まではお滝がめちゃくちゃ多いですね。
お滝は(自然の滝と違い)人造的なもののようで、信仰者・山伏・巫女の数に比例して求められ、その数を増やしてきたようです。
この鳥居の奥にも小さなお滝が↓
そしてこの先に更に続く階段
・・・・・・・・・・
え、
なんか…
道幅狭くなって…もうこれ森じゃない⁈=終わりじゃない⁈
・・・実は大岩神社そのものはこの石段の更に上の方にあったのですが、行く前のリサーチ不足でここが大岩神社と勘違い・・・(泣
寒さと疲れも重なり我々はここで帰路に向かってしまいました。
目的としていた堂本印象の鳥居と神社空間とのマッチングが見れて満足はしているのですが、今思うと罰当たりなことをしてしまったかもしれない、神様許してください。と、反省しています。。。。。。
寒い。もうだめ。帰りゅ。
基本情報
住所 | 〒612-0817 京都府京都市伏見区深草向ケ原町89−2 |
アクセス |
伏見稲荷駅(京阪)、稲荷駅(JR)から 徒歩1時間強 藤森駅(京阪・JR)から 徒歩40分(By GoogleMap先生。知らん。長めに見積をお勧めします) |
P.s(懇願)