月山の八合目に広がる美しい湿地帯の紹介を今回はしたいと思います!

月山は出羽三山の一つで『前世(死後)を司る』山とされています。
【出羽三山】
月山:前世(往生を祈る山)
羽黒山:現世(の幸せを祈る山)
湯殿山:来世(生まれ変わりを祈る山)
(この3山を巡ること=前世〜現世〜来世を巡る=「生きながらにして生まれ変われる巡礼の旅」と信じられていました)
羽黒山の紹介は以下↓どうぞ!
修行しに、羽黒山
(湯殿山は聖域にて撮影厳禁の場所なので、ご紹介断念しています。。空海ゆかりの凄い体験が可能な場所ですので、是非実際に行ってみて下さい!)
月山
青森の恐山に続き“霊山”として有名。高くそびえる山に祖先の霊が登るという山岳信仰から、出羽三山の中で最も高い月山は「祖霊が鎮まる山」として崇められてきました。
月山が阿弥陀如来の極楽浄土とされたことから、八合目は弥陀ヶ原と呼ばれ、湿原地帯が広がります。
その先の「行者返し」と呼ばれる急斜面や険しい岩場を越え、ようやく到達する山頂の「月山神社」には、夜を司る神(月讀命)が祀られ死後の安寧を願います。

今回は山頂へは登らず、車で行ける八合目の湿地帯散歩の紹介をしたいと思います。
この湿地帯の散歩だけでも徒歩1時間弱、車での登山も入れると半日は最低でも見ておいた方が良いかと思います。
行き方(車)
住所:山形県鶴岡市羽黒町川代
(カーナビやマップアプリにて「月山八合目」でヒットします)
JR鶴岡駅からバスも出ているらしいです。乗車時間120分(「月山八合目」下車)
八合目までの道は1つしかありません。
車同士のすれ違いが恐ろしい山道ですので、
焦らず、慎重に登る様に時間に余裕を持ってください。
(繁忙期は非常に混むそうです)
2車線分の広さがない区間も、連続した急なクネクネカーブも、ガードレールのない崖っぷち路肩も多いので、
免許取得後間もない私が行った際には、「本当にミスったら死ぬやつだ…」と運転中生きた心地がしませんでしたw
この山道を超えると想像を絶する絶景が待っていますので、頑張ってくださいww
駐車場
駐車場は150台停められ、ここからの景色も絶景ですので景色の良い場所に停めて、椅子を並べてそこでランチを食べてる方々もいました。
このURLからリアルタイムの駐車場ライブカメラを確認できます(天候・混み具合確認にどうぞ)。
https://gassan.jp/oshirase/2017/08/05/4792/

弥陀ヶ原
この月山八合目に広がる湿地帯は火山噴火によって形成されたものです。
実際に来ていただくと分かるのですが、周りの山々・庄内平野・日本海が全て見える、それでいてなだらかな不思議な地形をしています。
大昔月山は今の様な形ではなかったそうなのですが、幾度もの爆発を経て、その火山灰や岩くずがこの一帯に積もり回を重ねた事により、今の様なゆるやかな平坦地となったらしいです。
元々は岩だらけだったこの火山がつくった平坦地に植物が生え出し今の様な美しい草原地帯になりました。

私は左回りで、右側の道からグルっと周りました。









すれ違ったおっちゃんが『ここさ来ると、極楽って本当にこんな感じの風景なんかなぁって思うなや』って。
ほんまに納得します。この世のものとは思えない絶景。
まさしくあの世の山、月山に相応しい極楽風景です。




雲の上に居て、下界には庄内平野と日本海、右手には鳥海山。
圧巻の天界風景

所々に休憩出来る椅子があります。ここでお弁当を広げる人達も◎

如何でしたでしょうか?
私はここに来て、
風に吹かれながら浮世離れした風景を見ていたら、
なんだか過去をリセットして生まれ変われと促されているような気分になりました。
来る時の山道の恐怖を忘れる程の絶景
絶対に来たことを後悔しない風景がそこには広がっています。
浄土の絶景
そう人々が喩えた事が十分に頷ける風景を、
是非観に来てみて下さい◎